k01. ケムリクサ考察 – シンボルとしての色

「ケムリクサ」では様々な概念がその色名を使って呼ばれます。

色がケムリクサにおいて重要な意味を持つことは明らかです。

この記事に引き続き、世界シンボル辞典を基にそれぞれの色が物語の中で持ちうる意味を考えてみます。

私はたつき監督ラブなのでケムリクサも追いかけているのですが、やっぱり考察せずにはいられなくなっちゃいましたネ…

ケムリクサでは最重要な色でしょう。

生命を表すみずみずしい緑と、死をあらわす沈んだ緑として、緑は生と死を同時に意味する。

若さ、希望、歓喜をあらわすと同時に、変化、はかなさ、嫉妬を意味する。

世界シンボル辞典
「緑」

ケムリクサ中では「アカムシ」や「アカギリ」など、敵対する存在の色として扱われています。

赤は色彩の極致であって、太陽とすべての戦争神をあらわす。活動的な男性原理、火、太陽、王威、愛、喜び、祝祭気分、激情、熱意、活力、狂暴性、性的興奮、結婚のたいまつや火、健康、強さ。また、血、血に飢えていること、流血の罪、怒り、復讐、殉教、堅忍、信仰、雅量をあらわす。

世界シンボル辞典
「赤」
アカムシだ
ヒト?ヒトは私達だ。お前のあの色、アカムシだろう!

赤と緑の対立

緑と赤は補色で対になる存在です。

ミドリを擁する主人公達とアカムシとの敵対関係は明らかです。

キャラクターデザインにおいても色は特に重要な意味を持つはずです。りん達は以外に黒と白しか使わず、わかばくんも以外に黒と白のみ、髪だけは茶色寄りの黄緑といった様子です。

ここで付記しておきたいのは、自主制作アニメの時点ではこれらキャラクターデザインの配色における対立はそこまで明確でなかったということです。

自主制作アニメ版りん
自主制作アニメ版わかばくん

この変更はおそらく意図的なものであり、 制作陣のこだわりポイントなのでしょう。

外見的なイメージカラーとしてはりん達が、わかばくんがであるにも関わらず、りん達はを活用し、わかばくんはい血を流します。内面的な性質は真逆であることが示しているように思います。

加えて、主人公たちが拠点としている電車(?)なんかも赤と緑を差し色としたデザインであり、赤と緑は特に重要な色として扱っていることが伺えます。

第2話はキイロを取ってくる話でした。 キイロは光源として使われています。

黄色には相反する二つの意味がある――明るい黄色あるいは黄金色は太陽に属し、陽光、知性、直感、信仰、善をあらわし、暗い黄色は背信、反逆、嫉妬、野心、強欲、内密、裏切り、不信を表す。

世界シンボル辞典
「黄色」

今の所、黄色=太陽というくらいしか説明できることはなさそうです。

青は敵対的でないムシ(?)、わかばくんが拾ったケムリクサの色です。

色が違う。あれは襲ってこない。

青はまた<無>であり、原初の単純さ、すべてを容れることのできる無限の空間、である。また月に属する色でもある。

世界シンボル辞典
「青」

緑は青と黄すなわち天と地が混ざってできる色として、神秘の色である。

世界シンボル辞典
「緑」

らしいです。今後何か関係してくるかもしれません。

結論

冷奴考察は楽しいですね。

スクショ集めてて気づきましたが、極端に彩度の低い背景に対してちゃんとした色のある存在は際立っています。

これからストーリーが進むにつれて色の持つ意味が明確になっていくでしょう。

めっさ気になる~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

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