004.せるりあん
2017/05/18、ついにけものフレンズ公式ガイドブックを購入してしまいました。(アニメの円盤を購入したのは人生初です。)そこで、ガイドブックを開いて答えを手にしてしまう前に急遽セルリアンの生態について検討します。
セルリアンの特性
以下のような性質を持つことがわかっています。
- 「輝き」を追いかける(アプリ版及び11話)
では「輝き」とは何なのか、という話になりますが、一般的な意味での輝きと、より哲学的な意味での輝きどちらも指すようです。 - 海を嫌がる(ミライさんメモ11.1)
12話で、水をかけられると溶岩に戻ってしまうからと判明。 - フレンズを襲う(1話)
持っている哲学的輝きを奪うため。 - 浮遊できる個体もいる(1話後半)
- 自己修復できる個体もいる(11話)
というより、空気中のサンドスターρを取り込み自己修復及び強化という機能は全てのセルリアンが持っているのかもしれない。サイズの小さなセルリアンは成長途中なだけで。 - 石を攻撃することで倒せる(1話カバさん)
また、セルリアンを取り巻く環境についても箇条書きでまとめます。
- 現在のパークにはセルリアンハンターと呼ばれるフレンズの組織がある(11話)
- ヒトは積極的にセルリアン対策に乗り出していた(12話)
- アプリ版の時代にはセルリアン内部にそれなりの指揮系統が通っていた。ボスは女王。
セルリアンの発生
「セルリアンは無機物と反応して生まれる」(ミライさんメモ10.3)ようですが、これをもう少し掘り下げてみましょう。
フレンズを生むかセルリアンを生むかの分水嶺は何なのか。私は、「フレンズを構成するのに十分量のDNA情報を持つか」だと考えています。
アプリ版のセルリアンは微生物やプランクトンをモチーフにしたと思われるものが多く、単に「炭素を含む」とか「生物を構成するもの」といった定義では上手く行きそうにありません。そこで、上のような定義を仮定してみました。
サンドスターの基本的な「目的」はフレンズを生むことですが、その際にバグのような形で生まれてしまうのがセルリアンなのではないか、ということです。
すなわち、セルリアン誕生の際、以下のようなステップを踏むものと考えられます。
- サンドスターが当たる
- サンドスターはぶつかった対象の遺伝子情報に基づきフレンズを構成しようとする
- フレンズを構成するために十分な量の情報が無い
- フレンズ作成過程でエラーが発生しセルリアンが誕生する
…でも、UMAとか神とかタチコマとかのフレンズもいることを考えるとこの仮説は上手く行きません。仮にこれらを考慮するならば、サンドスターの挙動は明確に人間の文化・意志の影響を受けることになります。即ち、サンドスターの産出に人間が関わっている必要がありますが、そのような記述はどこにもありません。それどころか、ミライさんメモ11.nから分かる通り、当時の人間はサンドスターについて研究途上でした。
このサンドスターに纏わる謎は別の章で改めて取り上げます。
フレンズの「消化」
セルリアンがフレンズを取り込む機構についてです。
フレンズの消化にかかる時間Tは
[サーバルちゃん救出までの時間] < T < [かばんちゃん救出までの時間]
となるはずです。およそ、5分から6時間程度でしょうか。
次は具体的な影響についてです。
「万一フレンズさんが食べられた場合、サンドスター由来の技や、個性が消滅、元動物に戻る、消滅してしまう、などありえる」というのがミライさんの推測でしたが、12話の会話を見るに、「元動物に戻る」が正解のようです。
ここで問題になるのが、「元動物に戻る」を「元の動物になる」と読み替えてよいのかということです。「動物」になるのか、「「動物がヒト化したもの」が動物化したもの」になるのか、というのはそこそこ大きな違いです。
12話のかばんちゃんの手袋靴下再生事案を鑑みると、後者の方が正しそうに思われます。いくら聡明なかばんさんと言えど、最終的な身体能力は明らかに非特異人間の範疇を超えていますし。