002.-記憶容量仮説 -サンドスターの反応機構その1
けものフレンズを渦巻く謎の中心にあるのが「サンドスター」です。
今回はその反応機構について、特にフレンズ化解除の際に何が起こるのかということを中心に考察します。
frendize / de-frendize
サンドスターが生き物、あるいは生き物だったものに当たることでフレンズが誕生します。逆に、フレンズ化解除の一つはセルリアンに食べられることで発生することが知られています。
フレンズがサンドスターをエネルギー源としていること(12.1話フェネック)、及びセルリアンはサンドスターを吸収するためにフレンズを食べていること(11話キンシコウ)より、セルリアンによるフレンズ化解除の反応機構は、
- フレンズがセルリアンに取り込まれる
- 10分から8時間程度をかけてセルリアンがフレンズ内の全サンドスターを吸収する
- エネルギーを失ったフレンズが元動物化する
ということになります。つまり、フレンズ化解除の要件は「サンドスターを完全に失う」ことだと結論付けられます。
このことは他の例からも説明できます。アプリ版では、フレンズ化解除の条件の一つとして「島から出る」ことが挙げられていたようです。これも、
- サンドスター供給源から離れる
- サンドスターの取り込みが行えず、やがて体内のサンドスターが尽きる
- エネルギーを失ったフレンズが元動物化する
というプロセスの結果と考えることができます。
エネルギー源としてのサンドスター
次はフレンズがサンドスターをどのように利用しているかを考察します。
まず、以上の議論から、フレンズ化を維持するために常時サンドスターを消費していると考えられます。また、激しい運動をするとサンドスターの消費が激しくなるようです。(12.1話フェネック)
野性解放を行うとしばしば虹色のエフェクトが飛びますが、これをサンドスター(あるいはその使用後の姿)とするならば、野性解放はサンドスターの消費を更に激しくすると言えそうです。
第一話でかばんちゃんの投げた紙飛行機から上と同様のエフェクトが出ています。この時、かばんちゃんがヒトのフレンズとしてその投擲能力を発揮したと考えるならば、フレンズとしての固有能力を使用する際にもサンドスターを消費するようです。
同じく第一話で、かばんちゃんが崖から滑り落ちる際にも同様のエフェクトが出ています。放映当初は「崖に降り積もったサンドスターが舞ったため」と考えられていましたが、もしかすると受けたダメージを軽減/修復するためにもサンドスターを消費するのかもしれません。この事は、12話でかばんちゃんの手袋が再生することと深く関係がありそうです。
以上の4つがサンドスターの主な用途と考えられます。基本的には、フレンズにとってのブドウ糖やタンパク質といった栄養のようなものを一括りにしたものがサンドスターという解釈で良いでしょう。また、RPGにおけるMPのように、特別な能力の行使や体力の回復にも使えるようです。
記憶容量仮説
「フレンズ化」とは「動物のヒト化」です(7話ハカセ)。「ヒト化」の要件の中に記憶容量の増加が含まれるならば、フレンズ化解除においては記憶容量の減少が発生するべきです。
またフレンズ化の際、(元の記憶容量が0でない限り)記憶は引き継がれるようです。(6話ボス「動物だった頃の習性から家を作るフレンズもいる」)ならば、フレンズ化解除の際も、記憶容量の許す限り記憶は引き継がれると考えられます。
何が言いたいかと言いますと、フレンズ化解除の際の「記憶を失う」とは、実際のところ「元動物化に伴い格納しきれない記憶が失われる」という機構に由来するものだということです。
以上のサンドスターについての考察を以降「記憶容量仮説」と称します。
髪の毛から生まれたかばんちゃんはミライさんという「前世」の記憶を持ちません。一方、サーバルちゃんは動物としての「前世」の記憶を保持していると考えられます。
では、更にその「前世」があったとしたら…?
これを次回の考察のテーマにしたいと思います。