011. サンドスターと現実改変

サンドスターがフレンズに与える影響は、SCP財団の「現実改変能力者」という概念を使えばそこそこ上手く説明できるんじゃないか、という話です。

現実改変?

SCP財団の(( http://ja.scp-wiki.net/and-this-one-explains-humesを基にした))現実改変能力とは、要約するとこんな感じになります。

  1. 空間には電場のように現実性が満ちている。
  2. 現実改変能力者は周囲より高い現実性を纏っている。
  3. ある空間より能力者の現実性が十分に高ければ、その空間の現実は能力者の現実によって塗り替えられる。これが現実改変である。


サンドスターと現実改変

サンドスターはフレンズに僅かながら現実改変能力を与えるのです!

現実性のオーラを纏ったフレンズは、自身の周囲を自分がそうあるべきだと思っている状態へ無意識的に塗り替えることができます。けものプラズムによる毛皮はまさにこの現実改変によって生み出されている、というよりも、けものプラズム=現実改変能力と言ってもいいでしょう。とにかく、サンドスターがフレンズに変化を与えているのではなく、フレンズがサンドスターを使って周囲に変化を与えているのです。

この仮説を置くと色々と説明がつきます。

サンドスターにはフレンズの受けたダメージを修復する、あるいはフレンズの特殊能力を発現させる機能がありそうですが、これは「自身がそうあってほしい」という願望が現実を塗り替える為です。

また、フレンズたちの集合的現実性を考えることで、「物体の状態を保存する」機能も説明できます。つまり、「この物体はこうであったはずだ」というフレンズたちの認識が現実を歪めることで風化を遅らせているのです。

そして何よりこの説の魅力的な点は、サンドスターによってパーク内の気候がコントロールされている(3話)という設定も、アドホックな機能をサンドスターに与えること無く説明できることです。

サンドスターそれ自体は環境に働きかける能力を持ちません。パーク内の異常気象は、自身にとって最適な環境を実現しようとするフレンズ達の現実改変能力によるものなのです。

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